遠い昔の話・・・その1

本日の仕事は、ユーザーのデータ移行作業。

古いサーバから、新しいサーバへツールを使って
移す作業です。
ただし、ツールも完璧ではないので、移動できなかった
ものは手で移す作業でした。

実は今の顧客である、某メーカー、私が駆け出しの社会人の頃、
営業マンとしてお世話になっていた会社でもあります。
今日手動で移行したファイルの名前を見ていると、その頃
まわっていた、営業所や部署の名前がちらほらと出てきて、
あるお客さんの営業所の名前に目が止まりました。

この営業所は、私が初めて出張した得意先です。
そしてその時のことはよく覚えています・・・

初めての出張、まだ入社して数ヶ月の私は、当時一緒に
仕事をしていた先輩と初めての出張に出ました。
ちょうど、梅雨まっただなかで、天気が不安定な日でした。

この日、2つの会社を回る予定でしたが、あいにく直前に
両方の会社で不良を出していたこともあり、
この日は説教出張でした。

東京を出るとき、雨が降っていたこともあり、
二人とも傘を持って新幹線に乗り込みます。

最初の得意先・・・
かなり怒られるはずが、その先輩の日ごろの対応のよさも
あってか、「今度は気をつけてくださいよ」と和やかムードで
営業活動を終えることができました。

お客さんを出ると、降っていた雨も止み、
空には晴れ間がのぞいています。

「幸先いいねぇ」

先輩も上機嫌で、いい空気のなか、新幹線に乗り
次の得意先へ向かいました。
ところが・・・
先輩はこの時、新幹線に傘を忘れてしまったのです。

次の得意先は新幹線の駅から、バスに乗り換え、
1時間ほど走ったところにあります。
バスに揺られてたどり着いた時、あれほど晴れていた
はずの空は曇り、大雨が降っていました。

悪いことに、ここの得意先は丘の上にたっており、
バス停から、お客さんの建物まで、上り坂を歩いて
登らなければなりません。
雨をしのぐものといえば、私の持っていた小さな
ビニール傘が一本だけでした・・・

考えられる手段はひとつ。
私とその先輩はその小さな傘ひとつで、
相合傘で坂道を登りました。
「噂の刑事 トミーとマツ」のエンディングの
松崎しげると国広富之のように。
(再放送でしか見たことないけど・・・)

ようやく、お客さんの建物にたどり着いた時は、
右半分ずぶ濡れの男と左半分ずぶ濡れの男に
なっていました。

担当の人が出てきて「どうしたんですか?」と
ビックリされました。
そしてそのまま、打ち合わせに入ったのですが、
この後、相手の課長さんが出てきて、不良品の件で
半身ずぶ濡れの二人は、もの凄く怒られました。
天気とともに我々の運命も曇ってしまったかのように。

これが私の人生初の営業出張です。
さすがにこんな酷い目にあったら、忘れることはできませんね。

確かに酷い目にあいましたが、
その後、この事件が幸運をもたらしたのです。

かなり怒っていた課長さんですが、なぜか
この後、私の会社に好意を持ってくれました。
(この時の事を後々覚えていたのかどうかはわかりませんが。)
そして、ほとんどくれなかったその会社の仕事を、
どんどんくれるようになったのです。

その時は嬉しかったなぁ・・・
あの時の喜びがあるから、今でもこうして働いていられる。
そう思っています。
その時の喜びを忘れないように、私はそのお客さんの
営業所(工場)で作っていた製品を常に買っています。

この時一緒に仕事をしていた先輩は私より先に会社を
辞めてしまいました。
その後、一年ほど一緒にお客さんを回って、
仕事、そして人生をこの人からたくさん学びました。
今の社会人としての土台を作ってくれたこと、
もの凄く感謝しています。

連絡先もわからないので、今どうしているのかちょっと
心配ですが、今度あったら「ありがとうございました」
って言いたいと思っています。

追伸:
この会社に居た頃のエピソードはまだまだあるので
小出しにしていければなぁ・・・って考えています。
だから今回はタイトルに「その1」をつけました。
果たして「その2」があるのかはわかりませんが・・・

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